長期でイタリア留学する場合に考えなければならないのは、生活費などのお金の管理をどうするかということである。もちろん現金を持ち歩いたり家に保管するのは全くオススメしない(危ない!)のでなんとかして銀行を利用しなくてはならない。

私が留学生だった17年前には三井住友銀行でキャッシュパスポートなるものがあり、日本の銀行の預金をその国の通貨で引き出せる(手数料は確か一回の引き出しで150円程度)便利なものであった。ただ、最近の学生さんで同じようなサービスを利用した方がいて(どこの銀行のものであったかは忘れた)その手数料の高さに愕然としてしまったのでその点をよく調べておくほうがよいと思う。何かの間違いでなければ、手数料が1万円以上取られていた・・・

または、意外と奥の手なんだけど、いつも使っているクレジットカード

で”キャッシング”をするのも、悪くない。これはつまり外国で”現金をカードで買う”という感覚に近く、当然手数料がかかるがあまり法外な金額ではなかった。これだとカードのポイントなんかを気にしている人はその面でも有効である。

たまに、イタリアで銀行口座を開けたい、という方がいるが、どうしても必要だという事情がない場合にはやめたほうがよい。なぜなら、口座維持費が年間に結構かかるからである。日本の銀行は口座開設がタダな上に開設するとオマケまでいっぱいくれたものだが(今もそうなの?)イタリアでは口座使用料という名目のおカネがかかる。これについては昔ある記事で読んだのだが、”預金を運用して利益を出す”のが目的なのか、”預金を預かってやるから利用料を取る”のかで違うのだそうだ。

日本の銀行は明らかに上のタイプなんだろう。

もしどうしても口座開設が必要になったら(お給料の振込とか)郵便貯金なら手数料が割と安い。安い、といっても年間に50ユーロくらい取られて

いるんだが、午後は1時間しか営業しない銀行の窓口に比べて郵便局なら18時までやってるしオンラインバンキングとかも便利に使えるので私は差し障りなくこれで生きている。

それにしても、イタリアの銀行は手数料が高いし窓口はほぼ使えない(午後14時半から1時間くらい、てなんなんだー!!)し本当に態度がデカイ。

でも街中にはたくさんの素晴らしい”銀行所有の”建物があるので、銀行さんは儲かっているのであろう。ま、手数料をガンガン取るんだから当然か。

そういえば最近テレビコマーシャルで、年間維持費タダ!みたいなことをうたっている銀行があるが・・興味はあるけど、イタリアでは何かを”変える”のが非常に面倒くさいので、私は当分郵便貯金口座を利用することになるだろう・・